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オンライン俳句図書館は、
「ミルトス館」に名称を変更致しました。
サービス内容は、
「俳句専用デジタル図書制作・公開」です。
これからも、どうぞ宜しく
お願い申し上げます!
珈音は吟行に役立つ俳句検索サイトです。季語だけでなく、地名・場所・行事等から検索できます。
【ミルトス館 歳時記】

図書館マップ
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「プライベート版」募集を開始しました!
一般公開はせず、限られた方々と共有する電子図書です。
大会資料・講演会レジュメ・レポート類・ブログなど…電子図書として活用しましょう。
数ページでも電子図書化可能。連載の特典あり。御見積を致しますので、お気軽にお問合せください。
サンプルは、こちら→静岡県立大学学位授与式 静岡県立大学入学式 金沢教会礼拝説教
話題図書
伊藤幹哲『深雪晴』 文學の森「2021年北斗賞」受賞作品
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深雪晴 伊藤幹哲
2021年(令和3)北斗賞受賞作品 文學の森
2022年(令和4)発行
アカシアの樹の立ち細る冬の虹
挨拶はなし春闘の席に着く
当時「馬醉木」同人会長の根岸善雄氏に呼びとめられた。「栃木の馬酔木会に、有望な若手がいるんだよ。真面目で熱心なんだ。気をつけて見ていてほしい」身を乗り出すように語られる氏に、伊藤幹哲という名を心に留めた。
それから数ヶ月後、若手を中心とした泊りがけの吟行会で、初めてお会いした。 弁護士というお仕事柄、お忙しいに違いないのに、並々ならぬ熱意を感じた。殆どが女性、それも初対面に違いないのに、悪怯れず闊達に受け答えされる姿に、今時の若者とは一線を画した寛容な人間性を覚えた。
学生時代、外国文学に浸られた氏は、時を経て訪れた京都で、日本の伝統や美意識に触れられた。それは新鮮な刺激となって、氏は日本の文学にも目を向けら れ、俳句へと繋がり今日に至る。
素直な感受性と瑞々しい言葉。それに加えて、バランスのとれた教養の深さが氏の魅力だ。
(德田千鶴子)
おすすめの句集
氷室俳句会
「氷室叢書」のご注文は、 青磁社 https://seijisya.comこちらへ。
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港のある街 宮沢淑子句文集
令和4年(2022)発行 遺句集
氷室叢書
青磁社
二〇二〇年の句には次の句があり、旅にまたでることを楽しみにして夢にまでナイルが流れていたようです。
昼寝覚夢にもナイル流れをり
この夢の思いが実現することなく、淑子さんは旅立たれました。この『宮澤淑子句文集』は、淑子さんが出版を意図して自ら作成しつつあった原稿をもとに、停車場句会のメンバーが協力して完成したものです。
(尾池和夫 氷室主宰) -
宇治川 三和幸一
令和4年(2022)発行
氷室叢書
青磁社
小春日の宇治大橋を渡りけり
花ふぶき川を背にして先陣碑
爆心と覚しき辺り落葉踏む
宇治川は氷室俳句会発祥の地である京都市伏見区石田の南の辺りから、流れを西へ変え、やがて桂川、 鴨川と合流し、木津川とも合流して、淀川として大阪湾へ流れていきます。
滋賀県の琵琶湖を含めて広大な淀川水系ができあがっており、その中に三和幸一さんの吟行地があって、この句集の中心を構成する句が生まれました。
(尾池和夫 氷室主宰) -
コンパス 井深信男
令和2年(2020)発行 遺句集
氷室叢書
青磁社
荒ぶる海なだむる如く山眠る
重ければ海に入りたる鯨かな
海鼠なれば水底の外知らぬらし
大空をなほわがものに鷹一羽
この続きは、天国でしっかりと詠み貯めてくださいと、声をかけたくなるような句集ができました。お目にかかったのが、つい昨日のように思い出される、そのような句集なのです。
この句集の一句一句を、俳句を志す後進の方々が学び、この心意気を継いでくれることを、私は切に願っています。
(尾池和夫 氷室主宰)