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ちょっと「恋の歌」かも……

推薦図書
俳句雑誌「風」
終戦後、一年を待たず、昭和21年5月1日に俳誌「風」は、金沢にて発刊されました。そして、翌月6月1日には第2號が発行されています。
主宰:沢木欣一、その他、細見綾子・原子案山子・小西甚一・安東次男 等。大変、貴重な金沢時代の「風」を、是非、御覧ください。
尚、毎月順次公開の予定です。「風」終刊号(抜粋)は、「俳誌」へお越しください。
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風 創刊号
1946年(昭和21)
沢木欣一 細見綾子
原子公平 黒田桜の園 ほか -
風 第二号
1946年(昭和21)6月
加藤楸邨
志城 柏 ほか -
風 第三号(7・8月)
1946年(昭和21)8月
潁原退藏 中西舗土 石橋秀野
古屋ひでを 安東次男 前田栖月
小西政二 澤木欣一 -
風 第四号
1946年(昭和21)9月
特集 現代俳句作家論
山口誓子論 中村草田男論
松本たかし論 加藤楸邨論
石田波郷論 大野林火論
篠原 梵論
氷室俳句会
「氷室叢書」のご注文は、 青磁社 https://seijisya.comこちらへ。
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港のある街 宮沢淑子句文集
令和4年(2022)発行 遺句集
氷室叢書
青磁社
二〇二〇年の句には次の句があり、旅にまたでることを楽しみにして夢にまでナイルが流れていたようです。
昼寝覚夢にもナイル流れをり
この夢の思いが実現することなく、淑子さんは旅立たれました。この『宮澤淑子句文集』は、淑子さんが出版を意図して自ら作成しつつあった原稿をもとに、停車場句会のメンバーが協力して完成したものです。
(尾池和夫 氷室主宰) -
宇治川 三和幸一
令和4年(2022)発行
氷室叢書
青磁社
小春日の宇治大橋を渡りけり
花ふぶき川を背にして先陣碑
爆心と覚しき辺り落葉踏む
宇治川は氷室俳句会発祥の地である京都市伏見区石田の南の辺りから、流れを西へ変え、やがて桂川、 鴨川と合流し、木津川とも合流して、淀川として大阪湾へ流れていきます。
滋賀県の琵琶湖を含めて広大な淀川水系ができあがっており、その中に三和幸一さんの吟行地があって、この句集の中心を構成する句が生まれました。
(尾池和夫 氷室主宰) -
コンパス 井深信男
令和2年(2020)発行 遺句集
氷室叢書
青磁社
荒ぶる海なだむる如く山眠る
重ければ海に入りたる鯨かな
海鼠なれば水底の外知らぬらし
大空をなほわがものに鷹一羽
この続きは、天国でしっかりと詠み貯めてくださいと、声をかけたくなるような句集ができました。お目にかかったのが、つい昨日のように思い出される、そのような句集なのです。
この句集の一句一句を、俳句を志す後進の方々が学び、この心意気を継いでくれることを、私は切に願っています。
(尾池和夫 氷室主宰)
話題図書
2022年(令和4年)広島の民家で発見された「句集 広島」
原爆の記憶をまざまざと伝えています。歴史的にも、大変貴重な一冊。
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句集 広島
1955年(昭和30)
昭和30年(1955)8月6日発行
句集広島刊行会
日の暑さ死臭に満てる百日紅 原民喜
廃墟すぎて蜻蛉の群を眺めやる
秋の水焼け爛れたる岸をめぐり
このような仕事をすることが、果してどれだけ平和将来のために役立つか、それを問うことはしばらく待つていただきたい。よしんば早急な成果は望めないとしても、ただそれだけの理由で、こうした役割が、放棄されてよかろうはずはない。あらゆる場所で、あらゆる形で、ひとびとの「はかない努力」はくりかえされて来たし、今後もまたくりかえされなければならない。そのような捨石の累積の頂点で、すべての悲願切望は成就するのだ。
(「おわりに」より)